しぐれめも

何か作る過程をメモとして残したり、あと雑記

大垣ミニメイカーフェア2016見に行きました

 前回は出展していた大垣mini Maker Faire ですが、今回は初日の土曜日に外せない用事が入ったため出展は見送り、2日目に見学にいきました。ツイッター上では色々な人が展示物について紹介したり、コメントされていたので私の出る幕はなさそうな気がしてツイッターではあまり紹介等していなかったので、このBlogで個人的に気になった展示をいくつかピックアップして紹介してみます。(何か問題や間違いがあればお知らせ下さいね)

 

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 プラモデルを1/1で作る会さんのヴィーゼル。NT京都でもお馴染みですね。すごい人たちは週末に重工業して装甲車だって作ってしまう。

 

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 京都電創庵さんの、おすと「にゃーん」としゃべって「にゃーん」とツイッターにツイートするボタン。にゃーん。

 

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 奈良キカイケンさんのスマホで操作できるミニ四駆ラジコン。ステアリングだったり、左右の回転差で曲がるやつだったり、ミニ四足だったり、倒立振子だったり、いろいろなミニ四駆(?)がありました。販売もされている制御基板の「GP duino」は、Bluetooth LEを使用するバージョンに加えて、Wifiを使用するバージョンができたそうです。

 

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 mikeさんのAnipov。回転している車輪に取り付けたLEDがタイミング良く光って映像を表示できる。かなり綺麗に映っていますね。

 

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 新作は扇風機バージョン。

 

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 自作ペンプロッタ。動画つきで紹介している方がいたのでそちらを見れば良いと思う

 

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 akira_youさんのブースではニコニコ技術部のPRが。

 

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 展示物はユックリカット。アクリルを切り出す事ができる自作の加工機械です。作り方を公開してるので作ってみてねとのことですよ。

 

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 尻Pさんが狩猟でとった野生動物の骨とか野鳥の羽とか。生物の解体等は確かに技術が活かされている(?)のだろうけれど、造形は神のものですし、異色の展示という感じがしました。

 

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 なんかへんなもの演奏するさんのとりレーシングは、黒いところを避けて走らせるゲームですが、クセがあって難しい。また機会があれば走破できるようにしたいです。

 

 キリがないので、ここからは個人的に注目の楽器系展示をいくつかとりあげます ↓

 

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 R-MONO Labさんのリコーダーオルガン。鍵盤を弾くとリコーダーが鳴る。別のイベントの際にツイッターで話題になっていたけど、実物を見るのは初めてでした。

 

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 TETRASTYLEさんの重音テトさんが歌うやつ。左側のスライダで音程を調節して、キーボードで50音のボタンを押すと、その音で発声する。極めれば歌う楽器としてリアルタイム歌唱できる・・・はず・・・。

 

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 奇楽堂さんのHoneycombBellは、ハニカム状に並んだブロックに指を置くと音が出る楽器。白いところがピアノでいう白鍵で、黒いところが黒鍵。ちょっと変わった並びですが、慣れれば十分演奏できそうでした。

 

 他にも気になる展示はいっぱいあったのですが、このあたりでイベント見学レポートを終わります。今回は見学でしたが、今後国内Maker Faireに出展するときはうまいこと誰かのブースに混ぜてもらって共同出展したいなーと思ったりしています。人脈作りからか・・・。ちなみに前回のOMMFで一緒に出展していた大学の先輩は社会の荒波に飲まれて音信不通

3軸加速度センサモジュールAE-KXSD9を使ってみた備忘録

 秋月電子通商で適当に通販した3軸加速度センサモジュール KXSD9-2050でしたが、同封されてたマニュアルが分かりにくくて少し苦戦したので、ここに備忘録としてI2Cでの使い方を記す。

(※まぁマニュアル分かりにくいって言っても、理解してしまえば「I2Cシーケンス」って書いてあるところの図が答えで、「使用半導体(KXSD9-2050)資料」の13ページ目から図が引用されている訳ですが、同じページにある「アルファベットの略語が何を意味しているか」を示した表がマニュアルでは省略されているのが分かりにくさの元凶だと思います。)

 

 今回は、センサモジュールとArduino Pro Mini 3.3V 8MHzを用いて、取得したデータ値をUSBシリアルでPCに送信して確認しました。

 

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Arduinoとモジュールの接続図(図はFritzingで作成)

 

 センサモジュール側でプルアップされているので、Arduino側でSDA、SCLのプルアップは不要です。センサモジュールとは関係ないけど、Arduino Pro Mini のI2C用端子が変なところにあってブレッドボードとかで使えない(使いにくい)。いくつかのピンが内側に配置されていることでこのサイズを実現しているのはわかるのですが・・・。

 

#include <Wire.h>

#define ADDR  0x18

void setup() {
  Serial.begin(9600);
  Wire.begin();

  Serial.println("x,y,z");
}

void loop() {
  getAxis();
  delay(500);
}

void getAxis(){
  Wire.beginTransmission(ADDR);
  Wire.write(0x00);
  Wire.endTransmission();

  Wire.requestFrom(ADDR, 6);
  int x_h = Wire.read();
  int x_l = Wire.read();
  int y_h = Wire.read();
  int y_l = Wire.read();
  int z_h = Wire.read();
  int z_l = Wire.read();

  int x = ( x_h << 4 ) + (x_l >> 4);
  int y = ( y_h << 4 ) + (y_l >> 4);
  int z = ( z_h << 4 ) + (z_l >> 4);

  Serial.print(x, DEC);
  Serial.print(",");
  Serial.print(y, DEC);
  Serial.print(",");
  Serial.print(z, DEC);
  Serial.print("\n");
}

作ったスケッチ。

 

ノイズに呑まれかけていたあの楽器改修の進捗

 この前までノイズにまみれて進捗ダメだったあの楽器の改修ですが、試しにeVY1モジュールとアンプの間に20cmくらいあった配線をギリギリまで短くしたらノイズが(ほぼ?)なくなって解決しました。eVY1モジュールさんは配線の長さに気を使わないといけないくらい繊細な子だったみたいですね。ただ、本来予定していなかった場所にモジュールが来たのでちょっと収まりが悪くなってしまいました・・・。

 

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   と、言うわけでかなり完成に近づいて来ましたあの楽器。ハードウェアとしてはほぼ完成と思っています。

 

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   ちなみに重量は約1.4kgです。軽い?けど、この大きさの個体を作るのにどうしても切り貼りしている部分があって、まだまだ強度的には不安な部分があります。

ノイズにまみれたあの楽器改修の進捗

 最近はコツコツとあの楽器(ANO-39の方)の改修をしています。改修の目的は下記のとおり。

(1) 本体を作り直して強度面と見た目をより良くする

(2) 鍵盤をより弾きやすいものにする

(3) スピーカーからより大きい音が出せるようにする

 基本的には、去年作ったあの楽器miniで試してうまくいった要素をあの楽器にフィードバックすることで改良を図ります。このうち、(1)はツイッターでもつぶやいていたとおり、強度的にはそこまで強固ではありませんが、ずいぶん良くなりました。(2)も順調に改良できそうです。

  問題は(3)です。あの楽器miniと同じ構成で回路を作り直したのですが、電源を入れてみるといわゆるハムノイズが発生していて楽器としてありえない状態です。症状はこのページで紹介されているものとまったく同じで、おそらくグランドループが存在しているはずなのですが、どこにも明らかにループしている場所がないので困っています。

 色々試してみた結果、アンプに別のところから音声信号を持ってくるとノイズが消える。eVY1モジュールから出ている音声信号を外部のスピーカーに接続するとノイズは発生しない。Arduinoのpinから直接アンプにつないでtone関数で音を鳴らすとハムノイズは発生しない。ので、eVY1モジュールを使わないという解決策が一番てっとりばやそうなのですが・・・

 現状考えている解決案としては、

(I)徹底的に原因を究明して直す

(II)諦めて「PWMDAC_Synthライブラリ」でも使ってみる

 PWMDAC_Synthライブラリというのは、@きよしさんが開発されている、Arduino矩形波を和音で鳴らすことができるライブラリで、電子楽器CAmiDionに採用されているものです。これを機に試してみるのもありかなと思い始めています。eVY1モジュール気に入っているんですけどね。歌うあの楽器と呼んでいたのに歌えなくなってしまうのも少し悲しかったりするのでもうちょっとの間原因究明に取り組むかも。

 

 ・・・つまり、この記事で何が言いたかったと言うと、「進捗ダメ」です。

ネコ耳型ヘッドフォンを修理(?)した

 ネコミミ型のヘッドフォンAxent Wearを購入したのですが接触不良っぽかったので、修理を試みました。

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 これが問題のヘッドフォン

 

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 スイッチを押すと通常光るけど

 

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 左側の耳にあたるところがときどき光らなかったりした。問題の左側にはケーブルを刺すところがあって、そこにケーブルを刺したり抜いたりする衝撃(?)で光らなくなったり光るようになったりしていた。

 これは典型的な接触不良ですね。で、原因箇所も光らなくなった部分にありそうです。初期不良なのでメーカーに問い合わせても良いけど、輸入もので面倒くさいし、サポート受けられるのかもよくかわらないし、何となく自分で直せそうな気がしたので分解してみました。

 分解は、検索したらすでに先駆者がいたので、参考にしました。

 

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 はずす

 

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 開ける

 

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 問題の箇所

 

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 光る部分まで開けてみたけど、こちらは問題がなさそう。色々触ってみた結果、右側のメイン回路から電力を供給しているケーブルのコンタクトピン(コネクタ)あたりに問題がありそうでした。

 

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 ・・・ので、セロハンテープでケーブルを固定して変に動かないようにしてみました。何とこれでLEDの問題が直りました。根本的な問題は直ってないけど、暫定的にはこれでOKかな。

 

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 ところで、基板に信号線をとれそうな場所があるのが気になったので、テスターつないで色々試してみました。LED点灯ボタンを押すと「3V」って書かれているところに3Vが供給され、LEDを消灯させると0Vになるようです。問題のあるケーブルをここに直にハンダ付けすれば根本的に問題が直せそうですね。あと、右側(本体側)の回路に細工をすれば魔改造(?)できるかも・・・。

 とは言え、イベントなんかで使うにはLEDはそこまで明るくないし、スピーカーの出力もほどほど(というか、大音量を突っ込むと同時にヘッドセット側から大音量が流れて耳が死ぬ)なので、改造して何かに活用できるかと言われると微妙かもしれません。

61歳のルドルフが青緑色の髪の少女に扮する

 ドイツ語の勉強も兼ねて記事を勝手に訳してみましたその2。訳に誤りがあったら指摘してくれるとうれしいです。なお、写真は転載していないので元サイトを参照。

 

www.bento.de

 

Als Cosplayer verkleidet er sich als Hatsune Miku

コスプレイヤーとして彼は初音ミクに扮する。

 

Lange grüne Haare, Röckchen, für immer 16 Jahre alt: Das ist Hatsune Miku, ein Schulmädchen mit Piepsstimme, ein bisschen erinnert sie an Sailor Moon. Mehr als 10.000 Miku-Songs gibt es im Netz. Dazu kommen unzählige Videos, Zeichnungen und eben auch Fans, die sich als die japanische Schülerin verkleiden.

 長い緑の髪、小ぶりのスカート、いつまでも16歳:それが初音ミク。高い声をした女子生徒のようで、すこしセーラームーンを思い出させる。一万を越えるミクの歌がネット上に存在している。そして数え切れないほどの動画やイラスト、日本の女子生徒達の様にドレスアップするファンもその後に続いている。

 

Dazu gehört auch Rudolf, 61 Jahre, Lehrer an einer Berufsschule.

61歳の職業学校教師、ルドルフもそんなファンの一人である

 

Rudolf hat ein besonderes Hobby: Cosplay. Er verkleidet sich als Manga- oder Animefigur. Nicht nur in Japan existiert eine große Szene, auch in Deutschland gibt es rund 10.000 Cosplayer. Ihre Kostüme entstehen oft in aufwendiger Eigenproduktion, so auch bei Rudolf: Er bastelt, tüftelt und näht leidenschaftlich gern.

 ルドルフは特別な趣味:コスプレを持っている。彼は漫画やアニメのキャラクターに扮する。それは日本だけの特別な場面ではなく、ドイツにもおよそ1万人のコスプレイヤーが存在している。その衣装はたいていお金をかけて自ら作成したものであり、ルドルフの場合も同様である。彼は工作や面倒な作業、縫い物に熱中することを楽しんでいる。

 

Wer braucht schon Katy Perry, wenn es die synthetische Pop-Ikone Miku gibt? Vor zehn Jahren lernte Rudolf Mangas kennen, japanische Comics. Dabei stieß er auch auf Hatsune Miku, die mit ihren großen Augen und der Uniform zwar aussieht wie eine typische Manga-Figur, ursprünglich aber als Maskottchen für eine Musiksoftware geschaffen wurde. Die Software war so erfolgreich, dass Hatsune Miku zum virtuellen Popstar wurde.

 もし音声を合成するポップ・アイコン初音ミクがあるなら、誰がケイティ・ペリー(※訳注:歌手)を必要とするだろうか?10年前、ルドルフは日本のマンガと出会った。そして初音ミクとも。それは確かに、大きな瞳に制服を着た、典型的な漫画のキャラクターだが、元々音楽ソフトウェアのマスコットとして作成されたものだった。そして、そのソフトウェアは初音ミクバーチャルアイドルにすることに成功した。

 

Wir treffen Rudolf auf der ersten Hatsune-Miku-Performance in Deutschland. Mehr als 600 Kilometer Anfahrtsweg hat er auf sich genommen, um sich hier in seinem Miku-Kostüm zu präsentieren.

 私達はドイツでの初めての初音ミクパフォーマスの際にルドルフと遭遇する。彼は、彼のミクコスチュームを発表するために600kmを越える道のりを越えてやって来た。

 

Warum verkleiden Sie sich als Mädchen?

Ich mache seit zehn Jahren Cosplay. Auf einer Japan-Konvention habe ich den Charakter Miku kennengelernt. Ich habe mich in sie verguckt, als ich sie als 3D-Projektion gesehen habe.

なぜあなたは少女に扮するのですか?

 私は10年前からコスプレをしています。ある日本イベントでミクというキャラクターと出会いました。3次元に投影された彼女を見たとき、私は彼女に惚れ込んだのです。

 

Mit 61 Jahren stellen Sie nicht unbedingt den Durchschnittscosplayer dar.

Die meisten Spieler sind weiblich und Anfang 20. Ich falle total raus. Und von einem Lehrer würde man das ja auch nicht erwarten.

 61歳のあなたは、間違いなく平均的なコスプレイヤーの姿とは違いますよね

 ほとんどのコスプレイヤーは女性で、20代前半です。私は完全に外れていますね。そして一人の教師としても喜ばれないでしょう。

 

Wenn Sie als Miku unterwegs sind zeigen Sie Ihre Gesicht nicht. Warum?

Ich kann mein Alter nun mal nicht weg diskutieren. Und da ich weder mich, noch Miku lächerlich machen will, bleibt mir keine Wahl. Aus diesem Grund stelle ich Miku auch nicht als Schulmädchen, sondern als Kampfroboter-Prinzessin dar.

 もしあなたがミクであるときにその顔を見せないのであれば、それはなぜですか?

 私は自分の歳について議論を避けることはできません。そして、そのことで私自身もミクも笑いものにしたくはないので、私には選択の余地がありません。このことから、私はミクを女子生徒ではなく、戦闘ロボットとして表現しています。

 

Was ist an Ihrem Kostüm alles dran?

Es besteht aus viel Aluminium, vier Motoren, einem Röckchen aus Polystyrolplatten und Lüftungsabdeckungen sowie zwei Raketen, deren Ausgangsmaterial aus dem Baumarkt stammt. Insgesamt wiegt das Kostüm 20 Kilogramm. Am Ende eines Con-Tages sind es gefühlte 30.

あなたのコスチュームは何でできているのですか?

 たくさんのアルミと、4つのモーター、ポリスチレンの板でできたスカート、そして通気用のカバーとBaumarkt (※訳注:ホームセンターみたいなお店?)で入手した2つのロケットです。全部合わせて20kgの重さがあります。1日の終わりには30kgあるように感じます。

 


Hatsune Miku - 3 Best Songs

Wissen die Leute von der Schule von Ihrem Hobby?

Das ist bekannt. Meine Schüler und Kollegen finden das toll, zu besonderen Anlässen trete ich dort auch auf. Meine Tochter hat mir zwar mal gesagt, dass ich einen an der Klatsche habe, doch darauf konnte ich nur antworten, dass ich Mathe studiert habe. Aber sie hilft mir ab und zu bei den Kostümen.

学校のみんなはあなたの趣味を知っている?

 知られています。私の生徒や同僚たちは特別なきっかけから私がそこに登場することを良く思っています。私の娘は一度私の噂話について私に言いましたが、私はそれらに関して、大学で数学を学んだことしか答えられませんでした。しかし、彼女は衣装のことで私を助けてくれます。

 

Wurde Ihnen schon mal ein Fetisch unterstellt, weil Sie den Charakter eines jungen Mädchens annehmen?

Nein, noch nie. Cosplay ist für mich ein Stück Selbstverwirklichung. Es gibt Leute, die das, was ich mache, als Kunst ansehen.

あなたが若い少女のキャラクターに染まっていることで、変な趣味に取り付かれたと思われたことはありますか?

 いいえ、まだありません。コスプレは私にとって自己実現のひとつです。人々は私がしていることをアートの様に見ています。

 

Sieht ein bisschen nach Rollenspiel oder Karneval aus. Was ist das Besondere am Cosplay?

Das Posing und dabei fotografiert zu werden. Manchmal gehe ich auch auf Wettbewerbe. Nur wenn die Kamera auf mich gerichtet ist, spiele ich den Charakter. Ich glaube, Rollenspieler können im Gegensatz dazu phasenweise die Realität nicht von der Fantasiewelt unterscheiden. Und die meisten Cosplayer machen ihre Kostüme selbst. Es gibt sie sogar im islamischen Jakarta. Die Miku-Cosplayerinen in Indonesien tragen über ihren grünen Zöpfen einfach ein Kopftuch, das finde ich toll.

それは少しロールプレイやカーニバルの様に思えます。コスプレの何が特別なのでしょうか。

 ポーズを決めることと写真に撮られること。ときどき私はコンテストにも参加します。もしカメラを向けられたとしても、私はキャラクターを演じるだけです。ロールプレイをする人はその逆で現実をファンタジーの世界とは区別しないのかもしれないと私は思います。そして多くのコスプレイヤーは衣装を自作しています。それどころかイスラム圏のジャカルタには、彼女の緑の髪のためにシンプルにスカーフをかぶるインドネシアのミクコスプレイヤーがいます。私はそれをすばらしいと思います。

 

Machen sie nicht eigentlich Crossplay? Schließlich verkleiden Sie als Mann sich als Frau.

Streng genommen nicht, Miku ist eine Ausnahme, sonst stelle ich nicht nur weibliche Figuren dar. Ich fand Miku süß und dachte mir, was gibt es Schrägeres, als wenn ein 61-Jähriger sich als Schulmädchen verkleidet.

あなたは実際のところコスプレをしているのではない?結果的にあなたは男性として女性に扮している?

 それは正確ではありません。ミクは例外の一つで、私は女性キャラのコスプレだけをするわけではありません。 私はミクをかわいいと思いました。そして、61歳が女子生徒に扮するときに何が奇妙なのかを考えました。

 

Kleiden Sie sich auch im Alltag als Frau?

Nein! Ich muss dazu in irgendeiner Weise im Mittelpunkt stehen. Das macht keinen Sinn, wenn ich nicht Teil einer Performance bin. Ich genieße es, im eigenen Kostüm auf der Bühne zu stehen. Und es ist toll, dass Leute kommen, die Fotos mit mir wollen.

あなたは日常生活でも女装しますか?

 いいえ! 私はそのためにどのような方法でも中間に立たなければなりません。私のパフォーマンスの一部でない場合、それには意味がありません。私は自分自身の衣装でステージに立つことをを楽しんでいます。そして、と一緒に写真を撮るために人々が来てくれるというのは素晴らしいことです。

 

Wollten Sie mal jemand anderes sein?

Nein, aber ich weiß, dass ich viele Facetten habe. Teil der Facette ist auch, dass ich mal eine Vogelgottheit, ein böser Engel oder eine nette Miku bin.

他の誰かになってみたいと思う?

 いいえ、でも私は自分に色々な側面があることを知っています。その一部分として、私は時として神の鳥だったり、堕天使だったり、やさしいミクだったりするのです。

 

Sängerin Hatsune Miku(歌手初音ミク)

 ドイツ語の勉強も兼ねて、Frankfurter Allgemeineの新聞記事を勝手に訳してみました。訳に誤りがあったら指摘してくれるとうれしいです。

 

www.faz.net

 

歌手初音ミク:彼女は存在するが、まったく存在しない

 

Die Sängerin Hatsune Miku existiert nur virtuell, doch das hindert sie nicht, auf Tournee zu gehen. Dahinter steckt eine geschickte Strategie: Die Fans schreiben die Lieder für den Star selbst.

03.01.2016, von Ana Maria Michel

 

 歌手初音ミクはヴァーチャルの世界にのみ存在する。しかし、彼女のライブツアーを妨げるものは無い。その影には、ファンが自らスター歌手のために曲を書くという巧みな戦略が存在する。

2016年1月3日 アナ・マリア・ミヒェル

 

Wenn Hatsune Miku auf der Bühne erscheint, verwandelt sich das Publikum in ein Meer aus grünen Leuchtstäbchen. In Japan ist die Sechzehnjährige schon seit Jahren ein Star, und auch im Westen wird sie immer bekannter. Hatsune Miku ist bei David Letterman und im Vorprogramm von Lady Gaga aufgetreten, Pharell Williams hat einen Remix aus einem ihrer Songs produziert. Nun hat Miku für 2016 ihre erste Tour in den Vereinigten Staaten angekündigt. Das dürfte interessant werden - denn um eine Sängerin aus Fleisch und Blut handelt es sich bei Hatsune Miku nicht.

 

 初音ミクがステージに立つとき、観客席は緑色に輝くサイリウムの海へと変貌する。その16歳は日本では既に長年にわたってスターであり、西側でも既に知られた存在である。初音ミクはデイヴィッド・レターマンやレディー・ガガの番組に登場し、またファレル・ウィリアムスは彼女の楽曲のリミックスをリリースしている。現在、ミクは2016年に初のアメリカツアーを予告している。初音ミクが実体を伴わない歌手であることから、これはとても興味深い事である。

 

Ihr Markenzeichen sind ihre beiden türkisfarbenen Zöpfe, die ihr fast bis zu den Knöcheln reichen, und eine Art zu knapp geratene Schuluniform. Sie ist sehr zierlich und hat die für Manga-Figuren typischen großen Augen. Hatsune Miku ist ein virtueller Popstar. Um vor ihren Fans singen und tanzen zu können, wird sie als dreidimensionales Hologramm auf die Bühne projiziert. Ihre Stimme kommt aus dem Computer, Hatsune Miku ist in erster Linie ein Vocaloid. Die Technik wurde von Yamaha entwickelt. Die Firma Crypton Future Media aus Sapporo hat Hatsune Miku geschaffen und verkauft die Software, die für ihren Gesang sorgt.

 

 彼女のシンポルは、くるぶしにまで達する青緑色のツインテールと、細身の学校制服のような衣装である。彼女はとてもかわいらしく、漫画の様に特徴的な大きな目をしている。初音ミクバーチャルアイドルである。ステージ上の3次元ホログラムによって、彼女はファンの前で歌い、踊ることができる。その声はコンピュータによって作られている。初音ミクは最初の系統にいるボーカロイドである。その技術はヤマハによって開発された。札幌の企業であるクリプトン フューチャーメディアは初音ミクを生み出し、その歌唱ソフトウェアを販売している。

 

Jeder, der die Vocaloid-Software besitzt, kann ein Teil von Hatsune Miku sein. Mehr als hunderttausend Lieder gibt es bereits. Die meisten davon haben Hatsune Mikus Fans komponiert. Sie geben ihren Liedtext und eine Melodie in das Computerprogramm ein, und heraus kommt ein von Hatsune Miku gesungenes Lied. Ihre Stimme orientiert sich an der in Japan beliebten Synchronsprecherin Fujita Saki. Auch auf Englisch kann man Miku singen lassen. Egal ob Rock oder Pop, Miku kann alles. Sie ist in der Lage, schneller und höher zu singen als ein Mensch. Ihre Stimme klingt leicht blechern, aber ihre Fans stört das nicht. Mehr als 2,5 Millionen hat sie auf Facebook.

 

 ボーカロイドソフトウェアを所有する誰もが初音ミクの一部なのかもしれない。10万を越える楽曲が存在し、その多くは初音ミクのファンによって作曲されたものである。彼らが歌詞とメロディーをソフトウェアに入力すると、初音ミクの歌が生成される。その声は日本で愛されている声優の藤田咲を元にしている。ミクは英語でも歌わせる事ができる。それがロックなのかポップなのかは問題にならない。ミクは全てを歌う事ができる。彼女は人よりもより速く、より高い声で歌う事ができる。彼女の声は少し金属的に聞こえるが、彼女のファンはそれを不快とは思わない。Facebook上には250万を越えるファンがいる。

 


World is mine - live HD - Hatsune Miku

 

Der Illustrator Kei hat das Erscheinungsbild von Hatsune Miku geschaffen. Seit 2012 stehen die Illustrationen unter einer Creative-Commons-Lizenz. Jeder darf sie frei verwenden, solange er das nicht für kommerzielle Zwecke tut. Mit Hilfe der Software „Miku Miku Dance“ kann man den virtuellen Popstar nach einer selbst geschaffenen Choreographie in Musikvideos tanzen lassen. Unzählige davon gibt es auf Youtube zu sehen.

 

 イラストレーターKeiは初音ミクのキャラクターデザインを作り上げた。2012年以来そのイラストはクリエイティブコモンズライセンスを採用しており、商業利用でなければ誰もがそれを自由に使用する事ができる。Miku Miku Danceというソフトウェアの助けを借りれば、仮想世界のアイドルを自らの手で振り付けしてミュージックビデオの中で踊らせる事もできる。そのことから、数えきれないほど多くの作品をYoutubeで見る事ができる。

 

Die besten Songs werden auf iTunes oder Amazon verkauft. Crypton hat zu diesem Zweck das Label Karent gegründet. Vordergründig will Crypton Kreativität fördern. Doch selbstverständlich geht es um das Geschäft mit der Vocaloid-Software und allem, was daraus entsteht. Unternehmen wie Google oder Toyota haben mit Hatsune Miku schon Werbung produziert. Seit 2009 steht sie auch als Hologramm auf der Bühne. Zwischen 33 und 150 Dollar zahlen ihre Fans auf der Tour in den Vereinigten Staaten, um einen Star zu sehen, den es eigentlich gar nicht gibt. Der größte Traum ihrer Fans ist es, einmal ein selbstkomponiertes Lied auf einem Konzert von Hatsune Miku zu hören. Man könnte Menschen kaum besser an einen Popstar binden.

 

 最も良い楽曲はiTunesAmazonで販売されている。クリプトンはその目的のため、Karentというレーベルを結成した。クリプトンはクリエイティブを促進したいという以上の意図をもたないが、それは当然ボーカロイドソフトウェアと関連商品を有するこの企業のためにもなる。グーグルやトヨタといった企業はすでに初音ミクを広告に使用している。2009年以来彼女はステージ上のホログラムにも立ち、彼女のファンはアメリカ合衆国でのツアーで実在しないアイドルを見るために33~150ドルを支払っている。彼女のファンたちの大きな夢は、自分が作曲した曲を初音ミクのコンサートで聴くことである。これほど上手く人々とアイドルを結びつけることはできないだろう。

 

Nicht nur Hatsune Miku erscheint als Hologramm auf der Bühne. 2014 sprach Julian Assange beim Nantucket-Festival in den Vereinigten Staaten als Hologramm live aus der ecuadorianischen Botschaft in London. Jimmy Kimmel moderierte Anfang November auf diese Weise eine Show gleichzeitig aus Hollywood und Nashville. Xavier Naidoo erschien bei der diesjährigen Bambi-Verleihung als Hologramm. Doch nicht nur lebendige Menschen werden per Hologramm auf die Bühne geholt. 2012 trat der 1996 verstorbene Rapper Tupac beim Coachella-Festival in Kalifornien als Hologramm auf. Michael Jackson feierte zwei Jahre später bei den Billboard Music Awards ein gespenstisches Comeback, und Whitney Houston soll 2016 als Hologramm auf Tour gehen. Unsterblich ist auch die nicht alternde Hatsune Miku. Ihr Name bedeutet „erster Klang aus der Zukunft“. An ihr ist im Unterschied zu anderen Hologrammen von Stars nicht einmal die Stimme „echt“. Das unterscheidet sie von der Band Gorillaz, deren Mitglieder zwar vier Comicfiguren sind, aber hinter der Blur-Sänger Damon Albarn steckt.

 

 ステージ上のホログラムに現れるのは初音ミクだけではない。2014年にアメリカのナンタケット フェスティバルでジュリアン・アサンジはロンドンのエクアドル大使館からスピーチを行い、ジミー・キンメルは11月の初めにこの手法を用いてハリウッドとナッシュビルで同時に司会を行っている。クサヴィア・ナイドーは2015年のバンビ賞にホログラムで登場した。ホログラムとして招かれるのは生きている人だけではない。2012年には1996年に死亡したラッパーのトゥパックがカリフォルニアコーチェラ・フェスティバルに登場し、その2年後にマイケル・ジャクソンビルボードミュージック・アワードで幽霊のようにカムバックした。そして2016年にホイットニー・ヒューストンのホログラムとしてのツアーが予定されている。死ぬことも、年をとることもない初音ミク。その名前は「未来から初めての音がやって来る」ということを意味している。他のホログラムとの違いは、「本物の声」が存在したことが一度もないということである。この点でカートゥーン・バンド「ゴリラズGorillaz)」と彼女は異なっている。そのバンドは確かに4人のアニメキャラクターで構成さてはいるが、背後にロックバンド・ブラーの歌手デーモン・アルバーンが存在している。

 

Auf der Bühne tritt Hatsune Miku mit einer echten Band auf. Begleitet wird sie von vier weiteren Vocaloid-Versionen, die Crypton geschaffen hat und die ebenfalls mit Avataren verknüpft sind. So beliebt wie Miku ist allerdings keiner von ihnen. Hatsune Miku, das kann jeder sein. Private Hintergründe hat man der künstlichen Sängerin nicht angedichtet, keine Beziehungen, keine Skandale. Man weiß nur, dass sie 1,58 Meter groß und 42 Kilogramm leicht ist. Hatsune Miku ist die perfekte Projektionsfläche, sie ist die Kreation ihrer Fans, die sich mit ihr feiern.

 

 ステージの上に、初音ミクは本物のバンドと共に登場する。クリプトンが生み出し、同じように個性付けされた他の4種のボーカロイド達も彼女と共にある。しかし、初音ミクほど愛されているものは他にいない。誰もが初音ミクであり得る。誰かが彼女のプライベートを言いふらすことはない。人間関係も、スキャンダルも存在しない。身長158cm、体重42kgと言うことだけが知られている。初音ミクは、喜びを共にするファン達の創造を投影する完璧なスクリーンなのである。