唐突に読んだ本の紹介。
今年の夏に発売された本で、当初は「量産とか興味ないし」と思ってスルーしていましたが、最近本屋で見かけてパラパラと読んでみたところ面白そうだったので購入。
量産入門などというタイトルですが、ものづくりの一通りの流れを抑えていて参考になりました*1。特に、壊れにくくする設計の工夫や、過去の失敗体験など、他ではあまり語られないノウハウ集になっていて、Arduinoとかで自作ガジェット作ってる人は読んでおいて損はないと思います。
やや期待外れだったのは、本書と連動企画のツインドリルジェットモグラ号の設計・量産エピソードが、読み物で終わってしまっているという事でしょうか。工程ごとの作成ドキュメントが公開されているとか、お金の話がもっと詳しく書かれているとかがあれば神書籍でしたが、やはり契約やらなんやらの大人の事情か、あるいは紙面の都合か・・・
ここまで書いて、そっち方面のプロがこの本に対して知見を含めた書評を書いていることに気づいたので、そちらを紹介して読書感想文を終わります。
*1:逆に言うと、特定の技術や工程を深く掘り下げていたりはしない